【研修トレンド通信030】
金メダルの陰に名コーチあり！能力を伸ばし、支え、導く力。

　この夏の大イベントといえば、やはり北京オリンピックですよね。そしてなんといっても競泳の北島康介選手のオリンピック2連覇は圧巻でした。この名勝負、お仕事の手を休めてテレビ観戦をしていらした方も多いのではないでしょうか。

　アテネからの4年間、決して平坦ではない道を歩いてきた北島選手だけに、マスコミの注目度も高く、どの局も北島選手の話題で持ちきりでした。しかし、北島選手と同じくらい（といってもいいと思います）メディアへの出演が多かったのが、北島選手のコーチを務める平井伯昌氏です。フォームの解説や、北島選手の現在の心境をコメントするなど、北島選手を語るには欠かせない存在として、登場します。 平井コーチのコメントには、いつも北島選手に対する愛情と情熱が感じられました。そして確かな指導力。苦難の4年間を切り抜けられたのは、そうした平井コーチの支えがあったからこそだと思います。

　その証拠に、200メートルの金メダル獲得直後の北島選手のインタビューでは「感謝」という言葉を聞くことができました。前回のアテネでは、記憶に新しい「超、気持ちいい！」という、いかにも自分の状態を表すような言葉だったのに対し、今回は決して自分一人の力ではない、多く力に支えられてきた中で獲得した、という実感が、北島選手に「感謝」という言葉を伝えさせたのだと思います。

　ビジネスの世界でも同じことが言えます。結果を出していく為には、影に日向になりながらメンバーを導く存在が必要なのです。愛情を持ち、共に悩み、行動する。そういう上司があなたの会社にはいるでしょうか。選手にそれぞれの個性があるように、コーチにだっていろんなやり方があっていいと思います。しかし、そうした気持ちだけは忘れてはいけません。

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（2008年8月 /　発信：「講演依頼.com」 研修チーム）