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今、人材の層が厚い組織が実績上げています。数年前のバブル崩壊後の就職氷河期。その時代の採用控えがたたって、企業の中にリーダーや次期リーダーとしての責任を担える人材が不足しています。それに付随して、現リーダーの負担はどんどん大きくなるばかりです。
そうしたリーダーの負担を少しでも軽減したいという企業にとっても、また現場の仕事を円滑に進めるためにも自分で考えることができる人材の育成は急務だといえます。しかし決して良好だとはいえない日本経済の荒波を乗り切っていくためには、それだけでは力不足です。今までマネジメントに専念できていた管理職が、現場の切り盛りをするために一線に出て行くことも多くなってくるはずです。そうした時に必要なのが、自分の判断と考えで場をコントロールする力です。
『日経Asossie』に「空気の読める部下」についてのコラムが書かれていました(2008年3月7日号)。例えば、上司に相談事があるのに上司は忙しそうで、話しかけづらい。しかし、こちらは本日中に先方へ結果の連絡を入れなければならない、という時に“デキる部下”はどうするか? 上司の手が空くのを待っているばかりでは、結局、自分の仕事の期限が遅れ、取引先にも迷惑をかけてしまいます。まずは上司に、いつなら時間を作ってもらえるのかを確認しておく。この1つの行動によって、上司の頭には「今日中に部下と相談をしなければならない件がある」ということがインプットされるので、手が空き次第、声をかけてくれる。もっと言えば、そのために自分の急ぎでない仕事を後回しにしてくれる可能性もあるのです。
このように、これからの部下は、自分でイニシアティブをとりながら仕事を進めていく力が求められているのです。もう部署、企業はマネジメント層だけの力に頼っているだけでは、前進できない時代に突入しました。“できる部下”を育て、組織全体のボトムアップこそが急務なのです。
(2008年10月7日 / 発信:「講演依頼.com」 研修チーム )
「部下力」(フォロワーシップ)強化ならこの講師!自ら育つ力をつけて現場力をアップさせます。
吉田 典生(コミュニケーションコンサルタント)
<主なテーマ>
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