上岡裕

上岡裕かみおかゆたか

特定非営利活動法人エコロジーオンライン理事長／有限会社ライツフォーグリーン取締役／里山エネルギー株式会社代表取締役社長／地域SDGs推進ネットワーク代表

上岡裕

20年にわたり地球環境保護をテーマに活動している特定非営利活動法人エコロジーオンラインの理事長を務める。平成30年、地球温暖化防止活動で環境大臣賞を受賞した。前職の株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント時代にエレファントカシマシのデビュー時の宣伝を担当。現在はマダガスカルでのSDGs事業と森林の再生、音楽を活用した認知症予防を手がけている。日本認知症予防学会広報アドバイザー&長野県IoTデバイス事業化アドバイザー。現在は環境にとどまらず、持続可能な社会を地域で形づくることを目標に地域SDGs推進ネットワークの代表として現場型SDGs、ESDの講演も実践している。

講演ジャンル

出身・ゆかり

専門分野

SDGs／ESD／地球温暖化防止／途上国支援／認知症予防／音楽と社会

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経歴

1983年: リベラルアーツを標榜する国際基督教大学教養学部を卒業
1983年: （株）CBSソニー（現：ソニー・ミュージックエンタテインメント）入社
1988年: エピックソニー販促部にてエレファントカシマシのデビュー時の宣伝を担当
1991年: （株）ソニー・ミュージックエンタテインメントを退社し渡米。インターネットを中心にフリーライターの活動を始める。
2000年: 特定非営利活動法人エコロジーオンライン設立
2001年: 坂本龍一氏とともに「artists’power」の活動をスタート
2002年: 環境省との協働事業として循環型社会提案ウェイブサイト「Re-Style」を立ち上げ
2003年: 『Lingkaran』（ソニーマガジンズ）創刊。スーパーバイザーに就任。同誌でイオルプレスの連載スタート
2006年: 環境キャラクターそらべあのプロデュース＆絵本の制作。東京都との協働事業「ＴＯＫＹＯソーラーシティプロジェクト」の実施
2011年: 東日本大震災発生。被災地復興支援事業を実施（ソーラーパワートラック派遣・ガイガーカウンター寄付など）
2016年: マダガスカル支援事業がスタート
2018年: 平成29年度新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞（普及啓発活動部門）」を受賞に続き、環境大臣賞を受賞「地球温暖化防止をテーマに国境を越えたSDGs活動を実践」。

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主な講演テーマ

アクション！SDGs 途上国支援の現場から

2015年、国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。地球上の誰一人取り残さないことを誓ったアジェンダには、2016年から2030年までの国際目標となる「持続可能な開発目標（SDGs）」として、17のゴール・169のターゲットが明記されました。地球環境問題と向き合って20年にわたる活動をしてきたエコロジーオンラインですが、マダガスカルの事業をきっかけにSDGsの中心でもある途上国問題と直面することになり、森林破壊などの環境問題が貧困をきっかけに起きていることを知るようになりました。地球環境問題を解決するために幅広い視野を持った活動を手がける必要が出てきたのです。
少子高齢化を中心とする日本社会の変化も私たちの活動を大きく変え始めました。人口が減少する地域では、環境にとどまらず、福祉や教育にも関連する課題を解決することが求められています。ESG投資などのターゲットとしてのブランドを構築するためには企業自体がSDGsを意識した組織に成長する必要があります。エコロジーオンラインの体験を生かしてSDGsのグローバルなアクションの実践例をご紹介します。

音楽を活用した認知症予防『結い音』

2014 年にアメリカで製作された映画「パーソナルソング」は、認知症と診断された高齢者が音楽によって記憶をとりもどし、笑顔になる姿を描いた映画です。主役はアメリカで「Music & Memory」という活動を始めたダン・コーエン。IT 業界で法人営業、ソーシャルワークでのソフトウェアアプリケーションの開発に従事した彼は「自分が介護施設に入ったら、自分の好きな 60 年代の音楽を聴きたい。携帯型の音楽プレイヤーを介護施設に持ち込み、施設で暮らす人々に自分が好きな音楽を提供できないだろうか」と考え実践しました。その活動を追ったドキュメンタリー映画です。その中でオリバー・サックスという脳神経科の医師が語るこんな言葉が印象的です。「音楽が人を勇気づけることができる。自分を取り戻すことができる。音楽が人の記憶のなかに入っていき、本来その人が持っていた人格を呼び戻してくれるのです」この映画からヒントを得て、もっと手軽に誰にでもできるメソッドを考えたのが「結い音」プロジェクトです。音楽を活用した認知症予防の取り組みを解説します。

新型コロナウイルス感染症と自然との共生

新型コロナウイルスがコウモリ由来の「人獣共通感染症」であることが話題になっています。世界のエコロジストや動物学者たちが自然破壊や野生生物の取引を規制しない限り、新たな感染症の脅威を拭い去ることができないと指摘します。どのように新型コロナが誕生したかをわかりやすく解説し、新たなる感染症をつくらないためにできることをお伝えします。