なぜ企業の不正や不祥事などが起こるのか。不祥事や不適切会計等を防ぐにはどうすれば良いのか。様々な経営や再建の実体験と各社の不祥事や不正の研究に基づく「不祥事学」から、下記のポイントを中心に優れたコンプライアンス経営と攻めのガバナンス経営の永続する成長企業づくりをお話します。

1.オリンパス、東芝などの名門企業やエクセレントカンパニー、DeNAなどの優れた成長企業などで不祥事や不正や不適切会計等がなぜ起こるのか？
2.様々な企業の第三者委員会等の調査報告書と第三者委員会報告書格付け委員会の評価を分析し、自社と比較し、活学する。
3.クレッシーの不正のトライアングル理論を活用してあらためて自社・組織のコンプライアンスとガバナンスを分析―― 不祥事や不正等はどんな組織にも企業にも団体にも起こりうる ――
4. R.M.クラマー スタンフォード大学経営大学院教授の「イカロスの翼症候群」理論からの多角的アプローチ――「経営理念の形骸化」「タテマエ主義」「組織の不条理」「評価と嫉妬の法則」等々――
5.組織のトップの姿勢とコンプライアンス・ガバナンス、そして、リスクマネジメント――経営理念に始まり、経営理念に終わる――
6.「不祥事学」を活学し、企業の本来の存在目的を徹底追求し、永続的に発展する優れた企業をつくる。

衰退、停滞する企業や不正を起こした企業を分析すると、本業や風土、幹部の意識など様々な点でぶれていることが分かります。なかでも従業員のベクトルがぶれてバラバラになったりしていると組織力は発揮できません。ベクトルをそろえるためには、共通の価値観である経営哲学と、それを実現するための仕組み作りが求められます。
数々の経営危機の現場に入り、再建・成長させてきた経験から、組織のあるべき姿や成功のためのフィロソフィ（哲学、理念）のつくり方、社長の心得、筋肉質のコンプライアンス経営、経営戦略、ミッション、理念とその浸透、企業変革の成功手法、不正を起こさない仕組みづくり等を様々なケースを通じて、その具体的手法と合わせて講演します。

稲盛和夫・京セラ名誉会長に30代から師事し、いわば弟子として深く学んだ心の経営、京セラフィロソフィ、アメーバ経営、リーダー育成（教育）等々。稲盛哲学を胸に、意識改革・組織風土改革を根底において実践した㈱リソー教育（東証一部）の再建を含め自身の様々な経営再建や経営者としての実体験を通じてつかんだ “成功の王道”についてお話します。

プロ経営者であるとともに、中国古典に造詣が深い歴史研究家としても幅広く活動する皆木氏。特に歴史を経営・ビジネスの実践に活かすハイブリッド型歴史研究家としては日本のトップランナーといっても過言ではないでしょう。「右手に経営、左手に歴史」が皆木氏のぶれない経営、ぶれない軸の真骨頂といってもいいかもしれません。他方、歴史の史実やエピソードは経営やビジネスのヒントの宝庫です。しかも、史実というのは実証済みです。それらの事柄を「天の時、地の利、人の和」、「風林火山」（スピードと徹底と変化対応）などを含め、皆木氏独自の視点から、歴史上の英雄や優れた先達たちの哲学や生き方、ビジョンや戦略・戦術を分析し、どう経営に活用するか、現代のビジネスや人生にどのように生かすかという点に力点をおいてお話いたします。