1970年

11月29日、東京都生まれ。幼い頃から歌舞伎に興味を持ち鑑賞するうち、猿之助の舞台を見て憧れ、歌舞伎俳優を志す。 

1988年

国立劇場、歌舞伎俳優研修生になり、第九期修了。その後、念願の猿之助のもとに入門し、 市川春猿を名乗る。また、入門して間もなく、平幹二郎主演『サロメ』にサロメ役や古手川裕子主演のテレビドラマへも出演。 

1990年

猿之助門下の俳優で構成する 「二十一世紀歌舞伎組」の「雪之丞変化2001年」で伝法な女スリお初を好演。 

1991年

7月、歌舞伎座の猿之助奮闘公演の「浮世風呂」で、師匠猿之助の政吉役・なめくじに抜擢される。その後もスーパー歌舞伎「オグリ」では兄弟子の笑也が演じる小萩、実は照手姫の妹分・ 近江屋の小糸や、「毛抜」の錦の前、「義経千本櫻・鳥居前」の静御前など、大役を次々と務める。 

1997年

「オオクニヌシ」では師匠猿之助の相手役・スセリヒメを任せられるまでに成長。時代物の演目から『夏祭浪花鑑』の傾城琴浦などの世話物、歌舞伎の舞台以外には、「西太后」での醇親王夫人と、現代的なセンスを活かした独特の個性が光る女形となる。 

2000年

名題昇進。 

2002年

夏に自主公演「市川春猿の会」を主宰し、新派の演目『明治一代女』のお梅に歌舞伎女形として取り組む。 

2006年

歌舞伎座にて坂東玉三郎演出「夜叉が池」で主役を務める。 

2007年

第28回松尾芸能賞・新人賞を受賞。 

2008年

「ヤマトタケル」の再演では弟橘姫を務める。 

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