■桂 福團治からのメッセージ
落語は喋り手の話を聞いて聞き手が頭の中で創造する聴覚芸です。なぜそのような世界にいる私が手話落語の世界に飛び込んだのでしょうか?キッカケは自身が喉の手術をして3ヶ月間声を出せなくなった経験。その際、視覚語である手話に興味を感じて聾学校の先生に頼み込み、3ヶ月で800語を覚えました。
最初は手話落語をする事で「従来の落語の世界観を壊してしまうんではないか」というためらいがありました。思いがけずも、奈良で初めて行なう手話落語の講演がテレビニュースで取り上げらることになった時は、「どうやって師匠に謝ろう」「仲間たちに言い訳しよう」という事ばかり考えてしまいました。
しかし講演が終わった後、楽屋に聴覚障害の7歳ぐらいの男の子とそのお母さんがやってきて、男の子から握手を求められました。その男の子は「面白い」と言えない代わりに隣の母親の着物のすそを引っ張り、引っ張りすぎて糸がほつれてしまったそうです。わが子の喜ぶ姿を見て、たまたま連れてきた母親も「連れて来てよかった」と、私の手を握って涙をこぼしました。 その一言のお陰で、批判されてもひるまず、手話落語に取り組もうと決意を固めました。
手話落語教室に通う中には、手話落語を始める前は人の輪に入れずにいたのが、始めてからは会社で人気者になり、積極的に色々な事に取り組めるようになった方も多くいます。 テレビや新聞でも度々、手話落語が取上げられるようになりましたが、掲載面はいつも「社会面や福祉欄」で、娯楽番組や文化欄ではありません。でもいつか、手話落語が”娯楽“の一つとして認識されて、みんなが分け隔てなく楽しめる時代が来ると信じております。
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や講師のイメージなど、お決まりの範囲で構いませんので、お気軽にご連絡ください。
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経歴
- 1960年
- 3月 四日市商業高校卒業5月 三代目桂春團治へ入門
- 1963年
- 大阪千日劇場にて初舞台
- 1965年
- 桂小春となる
- 1973年
- 10月 四代目桂福團治を角座にて襲名
- 1978年
- 手話落語を提案
- 1979年
- 奈良文化会館にて初の手話落語に挑戦
- 1981年
- 手話落語教室を開校
- 1983年
- 第一回手話落語会を中之島情報センターにて公演
- 1991年
- 道頓堀浪花座にて手話落語10周年チャリティー公演
- 1992年
- 国立文楽劇場にて「古典落語VS手話落語」を公演
主な講演テーマ
手話落語と私
バリアフリー落語の世界
手話落語と私
バリアフリー落語の世界
- ジャンル
- :人権・福祉
※講演テーマは他にも多くございます。趣旨に合わせてご相談下さい。
主な実績
映画
1975 (「鬼の詩」出演 (直木賞受賞作品)) /
受賞歴
1968年 | 三洋文化新人賞 | |
---|---|---|
1981年 | 上方お笑い大賞功労賞 |
DVD
-
繁昌亭らいぶシリーズ 11 桂福團治 [DVD]
テイチクエンタテインメント
本
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