食医食理念の基本は、万病の元である活性酸素を除去する生活をここころがけることです。この理念にたどり着くには、神崎自らの体験がありました。彼女は故郷宮崎でティーンエイジャーだったころ、間違った食生活で家族全員が病気になったり、肥満で悩んでいました。彼女自身も心臓病を煩い肥満で引きこもり状態だったのです。このままではいけないと思い、父にも言われ上京して栄養士の免許をとるため勉強を始めました。その時に順天堂大学のアメリカ帰りの医師たちに出会い、最新の栄養学を学びます。そこでこの活性酸素が病気の主な原因となることがわかったのです。そしてこれを除去するのに一番早いのは食生活の改善でした。それから彼女は料理学校に就職し、料理をプロの立場で学びます。そして故郷宮崎に帰り、健康な料理を教えるための料理教室を開きます。これが成功し、テレビのレギュラー出演や、全国80箇所での講演会など積極的に展開を始めます。以来30年間その活動に励みいまや実を結ぼうとしています。

火星探査機が火星に到着してから水があるかが結構話題になっていました。水は生命にとって欠かせないものだからです。人間の身体の70％は水分です。身体の中の水が変わることは体質が変わることです。毎日飲用はもちろん、料理などでも水は大量に使用します。最近浄水器が普及したとはいえ、水道の水を使われている方が多いようです。飲用としてミネラルウォーターを飲んでおられる方もたくさんいます。水道水は塩素などの消毒薬が使われていますし、トリハロメタンはじめ発ガン物質も多く含まれます。食医食では料理の素材としても、体質改善を早める意味でも還元水を推奨しています。還元水もいろいろなメーカーがありますが、条件として水の酸化還元電位（ORP）という値が－250mv以下であることが大事だと考えています。この値は活性酸素を還元するために必要で、ちなみに水道水はプラスで800くらいあるところがあります。水の大切さを科学的なデータをもとに解説します。

花粉症だという方はアレルギー体質ですので、ガン体質であるとガンの専門医の先生はおっしゃいます。2人に1人はガンになると言われています。またアトピーも現代病としてかなり悩まれている方も多いはずです。ひどい場合には人前に出ることもできず引きこもられている方もいるので実態がわかりません。皮膚科の医院に行ってもステロイド剤のような強い薬で内服させている場合が多いようです。食医食では食生活でかなりの改善が見られるということで、のべで過去7000人近い人を面接しながら、指導をしてきました。この実績をもとにどのように改善したのか体験談も豊富に紹介をしながら、説明をします。アレルギーも卵や魚を禁じられていたりしますが、良質の食材を選べば必ずしもそのとおりでない場合もあります。良質な栄養をとって体力と、免疫力をつけていけばアレルギーも改善されるはずです。具体的な事例の中から、今日からすぐにでも実行できる方法を伝授します。

男性は女性に比べて一般的に短命ですが、その理由のひとつに食生活をあまり気にしない傾向があるように思えます。仕事に追われるサラリーマンは食事など2の次3の次で、日々忙しい生活を送っています。若いうちはそれでも代謝力があり、なんとかやっていけますが、だんだん年を重ねると、脂肪が蓄積していわゆるメタボ体質になり、そのうちに生活習慣病と言われる様々な病気にかかるようになります。タバコを吸う、帰りに居酒屋で飲む、それ自体はストレス解消という面でいえば否定できません。しかしそれは、普段の食生活でリカバリーできるようにしておくことが大事です。食医食ではあれはダメ、これはダメとはいいません。できることから徐々にはじめ、そのうち自ら生活を正していくように進めていきます。メタボなお父さんを抱えるご家族は、食医食を知る事で大事な働き手としてのお父さんを守らなくてはいけません。

日本人の食生活が変わってきたのは昭和35年頃からといわれています。ファーストフードのハンバーガーやインスタント食品が登場したのがこの頃です。生活は便利になり、商品は街にあふれるようになりました。そしてこの頃から、家庭や親子のあり方も変化をしてきました。主婦は家事労働から解放されるようになりました。そして家族をめぐるいろいろな事件や問題なども、顕在化してきました。現代においてはまさに家族もバラバラ。食事もバラバラで家族で食卓を囲むという「絆」も失われています。忙しいからとインスタント食品やファーストフードばかり子供に食べさせている親は考えなくてはいけません。食や料理を通じての親子のコミニケーションという方法もあります。また食の知識を子供と一緒に学ぶことも、親子の対話のきっかけとなることでしょう。子供を虐待する親は家庭の食生活に問題あり、と刑事さんは言います。親子の「絆」を再び取り戻すために食生活を見直すことが大切です。

現代において、女性の悩みはなんといっても肥満です。世の中にはダイエット食品はじめさまざまな商品やエクササイズがあり、月に数十万もそのためにお金を使う女性もいます。肥満は生活習慣病につながり健康な生活とはいえません。そのため肥満を解消する情報は世の中にあふれています。氾濫する情報からその真偽を見極めるのは大変です。テレビなどで何かが良いとなると皆スーパーに殺到し、たたちまち売り切れになります。ダイエットには近道はありません。身体に何かだけをとるとか、何かを入れないのではなく、栄養のバランスがとれたものを入れることが大切です。必要な栄養がゆきわたれば、体は代謝が活発になり、自然と適正な体重になっていきます。そうすればリバウンドもなく、元気に健康にやせることができます。やせることが目的ではなく、健康な身体を作ることが結果としてやせることにつながるというのが食医食の考え方です。食生活の見直しはやがてあなたの生活そのものを見直すきっかけとなり、若々しくなるでしょう。