「企業は世の中を良くするためにある！」。ビジネススクールでは、企業は株主のためにあり、経営者は企業価値（株価x株数）を高めることが仕事であると教えられました。しかし、私が3社の経営を経験して実感したのは、企業はそれぞれにミッション（使命）があり、世の中をよくするために存在していること、そのミッションに優秀な人材が集まり、魅力的な商品やサービスが生み出されていくこと。その結果、お客様満足度が向上し、企業業績が上がることで、株主をも満足させることができるということ。ミッション（使命）を経営の柱に置く、「ミッション経営」とその効果、導入方法についてお話しいたします。

ビジネススクールで経営を学び、転職先の外資系コンサルにてコカ・コーラのコスト削減で実績を上げ、その後、経営者として3期連続赤字企業のアトラスをターンアラウンド、低迷していたTHE BODY SHOPを売上げ2倍に成功し、再成長を加速。スターバックスでは売上げ高1000億円突破。なぜ各企業で事業に成功することができたのかを、日本にはあまり存在しない、「専門経営者」としての視点と経験よりお話しします。また、一見華やかに見える経歴の裏で、出社拒否やノイローゼ、荒れる株主総会など数々の挫折も経験しており、それらを乗り越えて学んだものもお伝えします。

CSR（企業の社会的責任）の先駆的企業であるTHE　BODY　SHOPの創業者・アニータロディック氏から直接学んだ、企業理念の5Values（価値観）、CSRの考え方をお話しします。私が日本のTHE　BODY　SHOP JAPANを4年間で売上げ2倍にした秘訣も、実はCSRの考え方にあります。お客様に商品だけを買ってもらうのではなく、お客様にご賛同頂いた上で「社会貢献できるフェアトレード商品」を買って頂く。そんな風に、THE　BODY　SHOPの企業理念はお客様にまで浸透しているのです。

ザ・ボディショップでは、当初調査結果で最低水準だった社員のモチベーションを、わずか1年間で劇的に向上させることに成功しました。経営者として社内でどのようなマネジメント・施策を行い、どのような人材教育を行ってきたのかを、成功・失敗事例を含め、具体的にお話しします。

組織をまとめ、企業を発展させることができる「リーダーの在り方」についてお伝えいたします。無私を貫くこと、ミッションに対するビジョンを中・長期的に維持できること、部下に背中で行動を見せること、長期的に成功する仕組みを築くこと。そして、部下に「成長している」と感覚を与えることが何より大切です。「仕事を通じて成長できた」という感覚は、社員にとって給与以上の報酬となるでしょう。3社を経営した経験を元にお話しいたします。

日産時代の私は自社のタクシーしか乗らないほど、愛社精神溢れる熱血セールスマンでした。深夜のチラシ折りなどの地道な努力の積み重ねた結果、日産自動車社長賞を受賞することができました。お客様と会話やモチベーションの高め方など、トップセールスマンとしてのノウハウをご紹介するとともに、営業時代に学んだことが、その後の経営にどう活かされているかについてもお話しいたします。きっと、営業職の皆さんが今すべきこと・学ぶべきものを、気づくことができるでしょう。

私自身、自動車メーカーのいちサラリーマンからスタートした普通の人間が、3社の社長を経験するまでにキャリアアップができました。志を持ち続ければ、どんな方でもスキルアップし、CEOに上り詰めることは可能です。 どのように自分を磨きキャリア形成してきたか、私の人生の転機となったビジネススクールでのお話しを含めながらお話しいたします。