Wマコトさんの講演を拝聴して

• ・講演日時：2017-02-22
• ・主催：医療関連団体様
• ・講演テーマ：チームコミュニケーション術

「安・共・認・楽・善」

何かの秘宝への暗号？ある意味、そうなのかもしれません。その暗号を教えてくれたのが、元吉本の漫才コンビで研修講師のWマコトさんです。

今回の研修は男性看護師向けで、「コミュニケーション」がテーマの研修でした。研修前の会場の雰囲気はなんとなく硬く、緊張感が漂っていました。

研修開始時間になり、会場の扉が開くと同時に「どーも、Wマコトで～す！」と満面の笑みと元気な挨拶で登場。するとその瞬間、硬い雰囲気だった会場が一瞬で柔らかい雰囲気に。Wマコトさんの元気な挨拶と満面の笑みが受講者の心の壁を壊し、距離を縮めた瞬間でした。

研修は、「笑いの効果を活用したコミュニケーションを国民一人ひとりが身につける必要がある」というWマコトさんの考えのもと、

・有名芸人やプロデューサーなどが何故世間で支持されているのか分析・解説
・その人たちのコミュニケーションスキルを戦隊風になぞらえ提示
・そのスキルを使用した受講者同士のコミュニケーションタイム。「大きく口をたてにあけて笑ってみる」「相手の話を傾聴してみる」「相手の良いところあげてみる」「相手を認めてみる」などコミュニケーションスキルを実践、効果を体感
・まとめ

といった形で進められました。

コミュニケーションタイムでは、受講者の皆さんがノリよく、楽しく参加され、Wマコトさんからの問いかけにも軽妙に答えていらっしゃいました。その様子は、「漫才コンビ」ならぬ「漫才トリオ」の様相を呈していました。

では、何故こんなに研修が盛り上がったのか？

それはまず、Wマコトさんの元気いっぱいの挨拶と笑顔。元気な挨拶と笑顔が受講者を「安心」させ、明るく幸せな気持ちといった心の「安定」を導きました。そして、研修という「共通」の場所・時間の中で相手の話を傾聴し、お互いの長所を言い合うといった「認承」という経験。そして、ほめられたり、一緒に何かをするという「楽しい時間」を「共有」し「共感」。相手を認めることにより相手に喜んでもらう＝「善行」につながるということを体感しました。

そう、研修が盛り上がったのは、研修を受けた誰もが「安・共・認・楽・善」という暗号を理解し、「コミュニケーション」という秘宝を手に入れたからでした。

昭和や平成の初期の頃と比べると、現代の「コミュニケーション」のとり方は思っている以上に変化しています。子供達は、「学校外では防犯のため、知らない人とは話さない・関わらない」、「近所の人でも親しくない人には挨拶をしない」、「固定電話にかかってきた電話には自分から名乗らない」という環境で育っています。また、携帯電話の普及により、知らない人と直接話す機会は格段に減りました。ネットの発達により「話す」ということ自体も減少傾向にあります。

Wマコトさんのコミュニケーション研修は大変な人気ですが、こんな社会になった今だからこそ、強く求められているのだとわかりました。

（講演依頼.com ）