依田高典

依田高典いだたかのり

京都大学大学院経済学研究科　教授

依田高典

分かっていても止められない人間の行動を研究する「行動経済学」を専門とし、嗜癖や社会的行動のココロと経済の関係に関心を持っています。ビッグデータやICTに明るく、東日本大震災後の電力危機を克服するために、どうやって消費者に訴えかければよいのか、実証実験研究を行いました。また、プラットフォームビジネスについて、お話しすることも可能です。

講演ジャンル

出身・ゆかり

新潟県

専門分野

経済学／行動経済学／実験経済学／スマートグリッド／プラットフォーム

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経歴

1989年: 京都大学経済学部　卒業
1995年: 京都大学大学院経済学研究科博士課程　修了
1995年: 甲南大学経済学部　専任講師
1997年: 甲南大学経済学部　助教授
2000年: 京都大学大学院経済学研究科　助教授
2007年: 京都大学大学院経済学研究科　教授
: その間、米国イリノイ大学、英国ケンブリッジ大学、米国カリフォルニア大学バークレー校客員研究員を歴任

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主な講演テーマ

ココロの経済学入門　ー今話題の行動経済学って何ー

ジャンル: ：経済心理学
聴講対象者: ：一般・ビジネス向け

日本人経済学者としては、いち早く、話題の行動経済学の研究に取り組み、教育と研究の両面に携わってきました。2002年に、行動経済学の普及の立役者であるダニエル・カーネマンに、ノーベル経済学賞が授与されて以降、行動経済学に関する書籍コーナーができて、類書も沢山出されています。研究実績も豊富な行動経済学の第一人者として、行動経済学の意義と限界を分かりやすく伝えたいと思います。特に、近年は、行動経済学という呼び方を避け、ココロの経済学という観点から、より幅広に、ココロと経済の問題を追及しています。
分かっていても止められない。人間は弱いもの。自分のココロのクセをわきまえて、より良い生き方を求めていくことが大切です。
企業の経営者・管理職で、ココロと経済という、一見結びつかない２つの要素を結びつけた新しい学問である行動経済学（経済心理学といった方が分かりやすい）に興味があり、経営の実践に役立てたい皆さまや、消費者目線に立った一般の市民層で、どうしても引っかかってしまう人間のココロのクセを知り、より良い市民生活を送る知恵が欲しい皆さま。教養として、最新の経済心理に興味のある方にお勧めの講演です。

暮らしの中の電力改革　ースマートに節電するー

ジャンル: ：行動経済学
聴講対象者: ：一般・ビジネス向け

2011年3月11日の東日本大震災で、日本のエネルギー電力事情は一変しました。福島第一原子力発電所の事故では、日本の世論を二分するような大きな論争も起きました。私は、経済産業省が主導した横浜市・豊田市・けいはんな学研都市・北九州市のスマートコミュニティ社会実証実験の経済プロジェクトの総括を勤めました。スマートメーターやスマートグリッドのような新しい技術を用いて、無理なく節電を行い、日本の電力危機を乗り越えることを目指しています。
合わせて、2016年4月から、全力の小売全面自由化が実施され、消費者が電力会社を自由に選べるようになっています。そうした経済動向も踏まえて、社会にも家計にも優しいエコ社会を考えたいと思います。
企業の経営者・管理職で、東日本大震災以後のエネルギー問題・電力危機に関心があり、ビジネスとして電力全面自由化やスマートグリッドを役立てたい皆さまや、消費者目線に立った一般の市民層で、東日本大震災以後のエネルギー問題・電力危機に関心があり、暮らしの中で、電力全面自由化やスマートグリッドを役立てたい皆さまにお勧めの講演です。

プラットフォームの経済学

ジャンル: ：インターネット・ビジネス
聴講対象者: ：一般・ビジネス向け

グーグルやフェースブックは、なぜ世界のインターネット市場を独占できるのか。その源泉である「ネットワーク効果」をわかりやすく説明し、「無料市場ビジネスモデル」や「両面市場ビジネスモデル」も解説します。併せて、ウーバーのシェアリング・エコノミー・ビジネスモデルの新しさについても、言及するとともに、インターネット・ビジネスで立ち後れる日本の勝機を探ります。日本経済新聞やさしい経済学「プラットフォームと両面市場」（2018年5月9日〜18日連載）で展開した話題をかみ砕いてわかりやすくお話しします。

主な実績

講演実績

東京大学／一橋大学／カリフォルニア大学／ケンブリッジ大学／リヨン大学／総務省／経済産業省／三菱総合研究所／横浜市／北九州市／民間企業（通信／金融／電力／ガス）／一般法人ほか

新聞

日本経済新聞／

雑誌

週刊エコノミスト／月刊世界／週刊東洋経済／月刊経済セミナー／週刊ダイヤモンド／

WEB

https://sites.google.com/site/idatakanorij/ ／

受賞歴

2014年	JABMEE環境技術優秀賞	建築設備技術者協会
2011年	フルブライト奨学金研究員	日米教育委員会
2010年	第六回日本学術振興会賞	日本学術振興会
2007年	第一回学会賞	日本応用経済学会
2007年	大川出版賞	大川情報通信基金
2007年	ドコモ・モバイル・サイエンス奨励賞