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加藤哲夫

加藤哲夫加藤哲夫かとうてつお

TKO 代表/ 東レ経営研究所 特別研究員/ 元ソニーエンジニアリング社長

加藤哲夫

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慶応大学大学院管理工学研究科修士課程修了後、ソニー(株)に入社。ソニーアメリカ・バイスプレジデント等を経て、 2006 年ソニー・エンジニアリング(株)社長に就任。
社長在任中に直面したリーマンショックではソニー本体の業績悪化の中、子会社社長として自社の黒字化と新事業創造に積極的に挑戦し、危機を乗り切った。

特に新事業創造においては「保有技術を生かし、新しいマーケットに挑戦」という戦略で、従来の電機業界だけでなく、エンタメ、教育、シニア、防災といった新たなマーケットに積極的に進出。
当時としては画期的な教科書&ノート一体型タブレット “Tenobo” や、高度な無線技術を応用したコンサート用ペンライト“FreFLow” 等々、 IoT 時代の先駆けとなる数々のヒット商品・収益源を生み出し、社員のモチベーションとロイヤリティーを大いに高めた。

講演では、ICT、IoTによって激変するビジネス環境において企業に求められる新事業創造とイノベーション、またそれを実現するためのマネジメント力を中心に、インダストリー4.0の時代をチャンスに変える方法を伝える。

出身・ゆかり

専門分野

企業経営/新規事業/IoT/ものづくり技術/マネジメント/リーダーシップ/働き方改革・生産性向上/SDGs/インダストリー4.0/製造業

講師のおすすめポイント

  • リーマンショックの危機をイノベーションで乗り切った実績
  • 経営の現場経験からAI時代の本質を紐解き、マネジメントのポイントを伝える
  • 経営者としての実体験、実際のエピソードを交えた内容
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経歴

1979年
慶応義塾大学院 管理工学研究科 修士課程終了 
1979年
ソニー(株)入社  
システム開発及び 業務改革 プロジェクトマネジャ― を担当 
1998年
ソニーアメリカ バイスプレジデント就任、
ソニーチャイナ 薫事 (携帯電話カンパニー)兼務 
2003年
ソニーEMCS(株)マイクロデバイスセンター長就任 
2006年
ソニーエンジニアリング(株)代表取締役社長就任 
2015年
TKO代表
国立大学法人 琉球大学工学部 非常勤講師
(株)岡村製作所 プロジェクトアドバイザー 
2016年
東レ経営研究所 特別研究員 
2017年
国立大学法人 名古屋工業大学 非常勤講師
中央大学大学院 ビジネススクール 非常勤講師 

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主な講演テーマ

IoTによるインダストリー4.0のインパクトとチャンス

IoTによるインダストリー4.0のインパクトとチャンス

ジャンル
IoT/インダストリー4.0/イノベーション/企業経営
聴講対象者
企業経営層

5G時代に突入し、ICT、IoTによる社会環境の変化は加速しています。これまで想像しえなかった異業種からの参入が各業界で起きており、経営者が気づく頃には自社事業を喪失してしまうようなことも。既存事業が危機にさらされる一方で、IoT、インダストリー4.0は大きな可能性を秘めています。本講演ではインダストリー4.0の本質と危機感を共有しつつ、それをチャンスに変えるための経営について、新事業開発、イノベーション、多様性(ダイバーシティー)、マネジメントに求められる役割といったポイントに触れながらお伝えします。

新事業創造と成功の秘訣

新事業創造と成功の秘訣

ジャンル
新規事業
聴講対象者
企業経営層/新事業開発担当者

企業と経営者にとって最も重要且つ困難な仕事は新事業開発です。新事業は7%しか成功しないとされる一方、成功すれば100倍のリターンがあるとも言われています。私の新事業開発のきっかけは、リーマンショックによるソニー(株)の業績悪化の中、子会社の社長として社員と会社を守るためには、従来業務の収益化のみならず、新事業開発による新たな収益源を生み出す必要に迫られたことにあります。この挑戦は単に収益源を生み出すだけでなく、結果的に社員の成長やモチベーションアップにも大きく寄与しました。こうした実体験を交え、新事業創造を成功させるためのポイントとプロセスを体系立ててお話しします。

マネジメントに求められる生産性向上と人材育成

マネジメントに求められる生産性向上と人材育成

ジャンル
働き方改革/生産性向上
聴講対象者
管理職

会社にとっても個人にとっても働き方改革=生産性向上です。そもそもマネジメントの2大ミッションは生産性向上と人材育成であると言っても過言ではありません。そして生産性向上のためには人材育成が一番。生産性向上と人材育成のポイント、そのためにマネジメントに必要な能力の向上についてお話しします。人材不足が加速する中での「生産性向上と人材育成のコツ」を分かりやすく面白くお伝えします。

SDGsからの事業創造と生産性向上によるこれからの企業経営

SDGsからの事業創造と生産性向上によるこれからの企業経営

ジャンル
SDGs/働き方改革/生産性向上/新事業開発/企業経営
聴講対象者
企業経営層/新事業開発担当者

企業にとって新たな懸念の1つは、企業の成長を抑制する様々な課題が露呈してきたことにあります。こうした課題を解決するために国連サミットではSDGsが採択されました。これからの企業の成長には、生産性向上と顧客創造など社会的イノベーションが求められます。
またSDGsの8番目の目標は「働きがいも 経済成長も」ですが、日本でも昨今「働き方改革」が注目されています。働き方改革=生産性向上であり、それを実現するための最も重要なポイントは人材育成にあります。
生産性向上、SDGsからの事業創造、その際のキーワードとなるオープン・イノベーションの観点からこれからの企業経営についてお話しします。

研修内容

社長が実践した強い組織をつくるマネジメント技術

ジャンル
リーダーシップ/マネジメント/生産性向上/人材育成
聴講対象者
現役マネジメント/次世代マネジメント

マネジメントは勘や経験のみならず技術でもあります。まずはマネジメントの基本を体系立てて理解する必要があります。私が社長に任命された際、自身のマネジメント力を再確認する上で、マネジメントに関する本を100冊以上読み直した結果、実は多くの本が同じことを伝えていることが分かりました。そこでこれらを体系立て理解しやすい形にまとめ自ら実践してきました。基本を理解していれば、より良いマネジメントが実践でき、部下が元気に力を発揮できるようになります。自身の社長経験も交えつつ、世の中の流れを反映させた内容のマネジメント研修です。

<講座内容(一例)>
 ※研修時間は各テーマ講義90~120分+ディスカッション120分の計3.5〜4時間を想定
第1回 リーダーシップとマネジメントの違い、マネジメントに必要な能力の向上
 (チームメンバーが働く意義/人は共感で動く)
第2回 「生産性向上と人材育成」がマネジメントの2大ミッション
 (2大ミッションを達成すれば、誰からもマネジメントとして認められる)
第3回 マネジメントはVICTORY 明確なVisionと経営の3要素
 (組織が成果を出し続けるための要件を知る)
第4回 問題解決できる上司になるためのコツ
 (問題解決能力で上からも下からもあなたの評価が決まる)
第5回 4大経営資源「人、カネ、モノ、情報」の本質を知る
 (経営資源を有効に使える人は、その中身を良く知っている)
第6回 組織はマネジメントの鏡、あなたの人格が組織風土になる
 (部下は複数の目で、いつもあなたを見ている/組織風土改革)
第7回 判断に困った時の経営理念、新規事業への挑戦
 (上司を味方につける/部下の元気を引き出す決断の仕方とは)
第8回 働き方改革の本質と実質生産性向上のヒント
 (生産性向上による働き方改革実践が最も近道/マネジメントの10ヵ条)

主な実績

講演実績

(株)リクルートマネジメントソリューション/東京中小企業家同友会/(株)東レ経営研究所 次世代経営者育成塾/(株)岡村製作所/(株)ノジマBGW/国際P2M学会 秋季大会基調講演/東レ(株)グループ経営スクール/国立大学法人 名古屋工業大学/沖縄女子短期大学/ 東レ(株)関係会社営業役員会/東京慈恵会医科大学病院/その他

研修実績

ソニー(株)関連会社 (株)BIP (株)ノジマBGW (株)オカムラ

講演拝聴レポート

実践者に学ぶイノベーションとマネジメント手法~加藤哲夫さんの講演を拝聴して~

  • 講演日時:2019-07-10
  • 主催:企業(サービス業)
  • 講演テーマ:マネジメントに求められる生産性向上と人材育成

ソニーグループにおいて、リーマンショックの危機を「新規事業開発」で乗り切った加藤さん。講演では、「新規事業創出の重要性」と、そのための「マネジメントのポイント」を伝えます。

テクノロジーの発展に伴い、異業種からの参入が大きな脅威となっている現代。予期せぬ競合の登場により、会社が立ち行かなくなり、売られてしまうケースは枚挙にいとまがありません。

こうした影響はソニーグループにも例外なく押し寄せ、かつてデジカメ、ウォークマン、携帯ゲーム機で膨大な収益を上げていた同社は、スマートフォンの登場で大打撃を受けます。「このままでは今後の成長は難しい。」と考えた加藤さん。ソニーエンジニアリング社長として、自社で保有する技術を応用して、家電以外の分野への新規参入に挑戦します。

そんな中、社内のアニメソング好き社員から提案が。
「無線でペンライトの色を変えられたら面白いんじゃないか・・・」

無線技術はソニーエンジニアリングの強み。このアイディアを聞いた加藤さんは、技術面等のキーポイントについて助言をしつつ、試作開発にゴーサインを出します。

そして生まれたのが、コンサート用ペンライト「FreFlow(フリフラ)」。高度な無線技術を駆使し、運営側の遠隔操作でコンサート会場内のペンライトの色を自由自在に変える演出を可能にしたこの製品は、アーティストやファンから注目を浴び、広くメディアでも取り上げられ大ヒット。社員の1つのアイディアから、ソニーエンジニアリングの技術を駆使、そしてソニーグループ内で異文化の視点を持つソニーミュージックと組むことによって、見事エンタメ業界への進出に成功したのです。

加藤さんは、「アイディアは若手と女性から出てくる」と言います。それを引き出すコツの一つとして挙げるのが、上司と部下のコミュニケーションの作法。上司は部下の話を5分黙って聴き、自分が2分質問し、更に部下の話を5分聴き、最後に良い話を聞かせてくれてありがとう。で終わる。こうしたコミュニケーションが、人の自尊心、自負心を高め、人材育成と生産性向上につながっていくと、事例をあげて分かり易くお話しされます。

「イノベーションを起こせるのは、これからの未来を担う若手!」という加藤さん。
経営者には勿論、未来を創造する若手から組織の柱となっている中堅層にも、是非聞いて頂きたい講演です。

(講演依頼.com 中村 潤一

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