労働組合幹部を7年。そのうち支部長（その職場のリーダー）を4年勤めました。その経験からどうすれば労働組合が納得してくれるか、どこまで言ったら労働組合とトラブルになってしまうか、日頃から労働組合とどう付き合えばいいかなどを相手の立場から伝授。団体交渉は150回を軽く超える。

在職中の社員や退職した社員が、誰でも入れる外部の労働組合に加入し、団体交渉を申し入れてきたら、あなたの会社はきちんと対応できますか？ 企業経営者が何の準備もないまま経験豊富な外部の労働組合と渡り合うのは、あまりにもリスクが大きすぎます。労働者が1人でも加入することができる「ユニオン」や「合同労組」と呼ばれる外部の労働組合に加入し、突然「団体交渉」の申し入れをしてくるということもあり得るのです。そんな時もあわてずに対応できるためのノウハウを、元労働組合幹部の見地から伝授！

人が集まればトラブルはつきものです。最近では「ブラック企業」が流行語になるなど、従業員は経営者の言動に敏感になっています。過剰な反応も目立つようになりました。当然のようにトラブルに発展するケースも増加傾向にあります。しかしそのトラブル解決に多くの時間を割いていたら、それは本来業務が疎かになることを意味しています。それでは本末転倒です。そんな従業員とのトラブルに困っている経営者のためのお話しです。トラブルはケースごとに違ってきます。そしてその当事者は人間です。人は感情による部分が大きいです。法の解釈だけでは対応しきれないケースもあり得るのです。私は数少ない労働組合幹部出身の社労士です。労働者側の本音を知るからこそできるアドバイスがあります。プロ野球で相手のキャッチャーを獲得するようなものです。

社会保険労務士はほとんどが経営者の味方です。現在は経営者である私も経営者の味方でありたいと思います。しかし、労働者の敵になるつもりもありません。私は社労士になるまでの間、派遣社員や労働組合幹部として約200社の会社の内情を見てきました。そこである共通点に気が付いたのです。それは、「長期にわたり好業績を維持している職場は社員が経営者の味方になり、イキイキと働いている」ということです。言い換えれば「社員満足度」が高いのです。そしてそれを維持できる環境＝「仕組み」が整っているのです。「社員のことなんて、そんな余裕がない！」「そんなの一部の大手だけだろう！」といった声が聞こえてきそうです。でも大丈夫です。私が見てきた会社の9割以上が小さな会社ばかりです。そこでも立派に「仕組み」はありました。そんな「社員が味方に付く仕組み」があなたの会社にもできあがります。夢のような話ではありませんか？そうすれば向こう10年は安泰です。そんな「社員が味方に付く」ノウハウを伝授します。（この内容が、2014年6月に出版予定）

社会人になる前に働くルールを知っている人はどれくらいいるでしょうか？働くルールがあることすら関心がなく、いかに人気企業に入社できるかばかりに注目が集まっています。そのわりには「ブラック企業には入りたくない！」という矛盾した発言が横行しています。また、はじめて給料明細を見て「残業代が付いていない！」ということもしばしば。しかし違法ではないケースもあるのです。その他、厚生年金など給料から天引きされるものの金額はどうやって決まっているかなどを、社会保険労務士という専門家の立場からお話しします。