最近よくニュースや新聞などで目にする「※LGBT」ですが、実際にどのような意味を指すのか分からない方や「私とは関係ない」と思われている方も多いと思います。現在、日本の人口の約7.6%、約900万人がLGBT(同性愛者など)と言われており市場規模は約5.9兆円と言われています。(電通総研調べ)この数字は小学生(650万人)と中学生(約340万人)を合わせた数とほぼ同数と言われています。現在、その理解促進が進められているLGBTですが、企業もLGBT向けのサービス開発の動きが見られます。5.7兆円市場の可能性にどう展開をしていったら良いか、研修で解説をしたいと思います。

※LGBTレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとった総称であり、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)を指します。

先進的な企業ではLGBTの取り組みを既に始めております。取り組む目的は企業によって異なりますが、LGBTの人も利用しやすいサービスづくりによる売上向上、LGBTの人も働きやすい環境づくりによる優秀な人材の獲得や離職率の改善などの目的です。
以下の事例をご確認ください。
▼同性のカップルに対して家族向けの割引料金を適用する携帯会社
▼トランスジェンダーの方も気兼ねなく利用出来るよう　研修を行っているパーソナルジム
▼LGBTのニーズを上手く取り込んでいる下着メーカー
▼同性のパートナーを保険の受取人に指定できる保険商品を提供している会社
など、一部のリーディングカンパニーではいち早く、このようなLGBT施策を行い、企業の収益につなげています。
講演・研修では受講を希望する企業や団体のニーズに合わせてLGBT施策の事例をご紹介したいと思います。

LGBT/ダイバーシティの取り組みを行うことにより、多様な価値観や発想を受け入れ、活かすことにより売上向上などの業績に繋げている企業があります。私自身、Web制作会社に勤めていた際には、仕事のご縁を頂きたい人について徹底的に調べて、手紙やメールでアプローチする」考え方・営業手法が注目され、NHK「めざせ！会社の星」にて紹介をされました。
このような営業手法をしていたのは「売上を上げたい」という想いからだけではなく、過去に自分自身がゲイということで悲しい思いをしてきた経験もあり、「温かい社会をつくりたい。そのためには、社会のことを考えて何かに取り組んでいる人とご一緒に仕事することが大切」と思っていたからです。
このようにダイバーシティの取り組みを推進することで、多様な人々が異なる分野の知識、経験、価値観を持ち寄り「新しい発想」を生み出すこと で、イノベーションを起こすことが可能です。ダイバーシティマネジメントの基本的な考え方について解説をさせて頂きます。

LGBT児童の自殺未遂リスクは異性愛者に比べておよそ6倍とも言われています。教職員の些細な一言が生徒を傷つける可能性があります。「差別」「中傷」「いじめ」を恐れ、ひたすら隠して悩みながら学校生活を過ごしているLGBT児童が多くいるため「お前らホモ(レズ)か」「女(男)みたいだな」という先生たちの些細な一言でとても傷ついてる児童たちが多くいます。
LGBTの児童生徒がいじめられた経験がある割合は68%、いじめや暴力を理由として自殺を考えた割合が32%という調査結果が出ており、平成27年4月30日には文部科学省がLGBTを含む「性的マイノリティ」の配慮を求める通知を全国の国公私立の小中高校などに出すなど、公・私に関わらず子供と接する教育現場においてLGBTの子どもたちが安心できる環境をつくっていくことは今後必須です。
当事者としての所感や、今まで多くの当事者と向き合ってきた経験、企業・学校での研修ノウハウを活かし、教育関係者様へLGBT研修を実施します。実例を交えた研修やグループワークなどで実践的に学習できます。

●具体的な講演内容
・LGBTの基礎知識
・LGBTの困りごと
・学校生活でLGBTの子どもたちが直面していること
・みんなが過ごしやすい学校生活ってどんなもの？
・相談をしやすい先生の3箇条
・普段のコミュニケーションから気をつけるべき事
・相談をしやすい環境づくりのために出来ること
・子どもたちからカミングアウトを受けた時にどのように受け止める